認知心理学は、人間の知覚や記憶、知能、推論などの知的な活動について心理学的に研究する領域である。このような高次精神機能は、乳幼児期から老年期までの一生涯にわたる基礎的ものであり、その精神メカニズムや特性、加齢に伴う変化を理解することは人間の理解へとつながる。この授業では、様々な認知活動についての理解を深める。また、乳児期から老年期までの認知の発達的変化を概観し、各発達段階における認知特性を明確にする。さらに、各発達段階での認知発達における問題、及び対応の仕方についても触れていく。
学生の到達目標
1. 認知、及び記憶とは何かを説明できるようになる
2. 様々な種類の記憶の特徴を理解し、その実験方法、内容を説明できるようになる
3. 認知が他の心理学領域とどのように関係しているのかを理解し、日常生活における記憶の機能・役割について考えることができるようになる
担当:河野 理恵