近年重要な研究視点・方法とされる質的研究法について学ぶ。研究法の理論や実例にふれながら,個々の問題関心から質的データを得て,研究として完成されるための考え方や要件について具体的に解説する。
心理学分野における質的研究法を概観する。心理学分野の質的研究の哲学的・歴史的背景および各理論や技法について学んだうえで、心理学系ジャーナルのなかから質的研究を講読する。さらに自分自身で質的データを分析してみることによって心理学分野での質的研究の基礎的な理解を目指す。
学生の到達目標
1.質的研究の背景(認識論の違いやそれに基づく方法論の問題)について理解する。
2.質的研究の実際の論文の構成、その典型例を知る。
3.質的研究の進め方や留意点について理解する。
4.質的な分析を体験することによって、自分自身の研究の立ち位置を意識化し、再確認する。
担当:亀井 美弥子